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小鳥愛好家の楽しみ [music]

リコーダー(写真上ソプラノ)は、「recorder」と書きます。テープレコーダーなどと同じ綴りです。「record」には「記録する」という意味があり、また「to record」には「小鳥のように歌う」という意味があります。
シェイクスピアの時代から、リコーダーを使って小鳥にメロディーを覚えさせるという習慣があったようです。
ちなみにシェイクスピアの作品「ハムレット」には、「嘘をつくよりも簡単に吹ける笛」としての登場です(苦笑)
1717年には「小鳥愛好家の楽しみThe Bird Fancyer's Delight」という楽譜集が出版されました。これは、1年弱かけて小さな鳥にメロディを教える手引書のようなもので、その中には、私たちにも馴染みのあるスズメ、オウム、ムクドリ、ヒバリ、カナリア、ウソなどの小鳥のための曲も掲載されています。やはり鳥によって様々な鳴き方があるように、曲もその小鳥の鳴き方の癖や性質を理解した上で作られているように思います。
ちなみにモーツァルトのオペラ「魔笛」に登場するパパゲーノさんは、鳥に笛でメロディを教えることを仕事としていたそうです。歌を唄う小鳥は宮廷や貴族に高値で売られていたらしい…。
この曲集は、現在ソプラニーノリコーダーで演奏されることが主流ですが、バード・フラジオレット(Flagelet,Flageolet)という楽器のために書かれています。バード・フラジオレットは、リコーダーと同じような機構で発音しますが、現在までのところ、それがどんな楽器なのかあまりよく知られてませんでした。数年前に宝塚市在住の増田豊春氏にお会いし、初めてその楽器がどんな楽器なのかということがわかりました。現在、同氏製作の数種類の楽器を預かっています(写真下)。
(とても小さく、しかもか細い音なのであまりうまく演奏できません)

ところで先日桜のお花見に公園へ行ったところ、興味深いものに出会いました。おじいさんが鳥かごに入れたセキセイインコを公園に連れて来ていました。最初は何となくよくある光景なので通り過ぎてしまいましたが、実はこのインコ、ものすごく良く話すのです!オウムや大きいインコ(?)などが話すのは知っていましたが、自分の名前や、あいさつ、飼い主のおじいさんとの日常会話等まで。なんでも話を聴いていると、ふだんは家の中で放し飼いだそうですが、おじいさんがジャンパーを着だすと「コウエンイコ」と言って自分から鳥かごの中に入るそうです。こんなインコなら本当に笛でメロディを教えられるかもしれませんね。


参考:
「小鳥愛好家の楽しみ」全音楽譜出版(絶版)
「The Bird Fancyer's Delight」SCHOTT

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